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楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためだけじゃないクルマ絵本ライブラリー


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Category: art/アート   Tags: ---

42年越しの完結

42年越しの完結
出典:LEGO.com

正月早々、息子と『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(原題“Star Wars: The Rise Of Skywalker”)』(2019年米、J.J.エイブラムス:監督)を観に行ったよ。1977年にシリーズがスタートしてから実に42年越しの完結。この続3部作の最終章は息子と2020年に映画館で観ると決めていた。




日本での公開は‘78年。私が高校2年生の時だ(「STAR WARSの思い出」)。アメリカ公開当時から大きな話題になっていて、テレビで紹介された時はそれまで見たこともない迫力あるSFX(特撮)技術に驚愕したのと、これはシリーズもので最初の3部作と過去に戻って3部作、さらに最初の後日譚3部作の計9作で構成された壮大な物語(スペースオペラ)と聞かされてワクワクしたものだ。今でこそ第1作のタイトルは『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(原題“Star Wars: Episode IV A New Hope”)』(ジョージ・ルーカス:監督)と副題が付けられているが、当時はシンプルに『スター・ウォーズ(以下SW)』[1]。年末にバラエティ番組を見ていたら、公開順がエピソード4→5→6→1→2→3→7→8→9ってことを知らない若い人が多いことも知った。

SWポスター01
1978年公開時の見覚えあるポスター

SWポスター02 SWポスター03
国際版ポスター(左)と販促用ポスター(右)
いずれも映画雑誌で見たのかな、何となく覚えている.特に右のデル・ニコルズの作品は絵が好きだったなあ.この当時のポスターは、まだ手描きが多かった.
出典:NAVERまとめ

待ちに待った翌年に友だちと学校帰りに映画館へ観に行ったが、この年は『未知との遭遇(原題“Close Encounters of the Third Kind”)』(1978年米、スティーヴン・スピルバーグ:監督)も公開されて(もちろん観に行ったよ)、SF映画にとってエポックメイキングな年だった。その後、シリーズの製作は紆余曲折あって完結までに42年もの月日が流れる。気が付けば私も57歳。そして息子は私が最初にSWを観た高校2年生に今年なる。シリーズ完結編をまさか自分と同い年の息子と一緒に映画館で鑑賞できるとは当時夢にも思わなかった。

余談だが、最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーを演じるマーク・ハミルは、やはり高校2年生の時に米海軍軍人だった父親の勤務の関係でここ横須賀に転居、2年半を日本で過ごしたという。現在基地内にある彼の母校は当時横浜の本牧にあって、そこに通っていたらしい。高校卒業後にLAに戻って演劇を学んだ[2][3][4]。第一作公開当時の‘78年には基地内に移った母校を訪れるため横須賀へ来ている[5]。本作を観た後に調べて知ったのだが、我が家にとってSWには“高校2年”繋がりという何とも不思議な縁があったのだ(笑)。

マーク・ハミル
1978年来日時、横須賀基地内に移転した母校を訪れているマーク・ハミル[5]

一応本作を観る前に続3部作のエピソード7&8は観て復習をしておいたが、この最終話も含め続3部作については全世界で賛否両論が巻き起こっているという。私も息子も十分に楽しめたのだけど(世間の熱い論争に加わるほどコアなファンではないし)、見終わった後に批判の記事などを読んでみて私のつたない理解で要約するならば、ジョージ・ルーカスのオリジナル“SW”へのリスペクト故に、ノスタルジーが強すぎてオリジナリティのない旧作の焼き直しになってしまった、もっと新しいキャラクターによる新時代の活劇を期待していたというのがネガティブ意見の総論なのかな。確かに続3部作では旧3部作の主要キャラクターが引き続き重要な役割を果たすし、要所要所にオマージュと取れるシーンが見受けられたが、それはそれで良いと思ったけどね。

40年の重み
40年の重み
出典:カラパイア

さらに擁護するならば、本作製作前にレイヤ姫(将軍)演じるキャリー・フィッシャーが急死(残念だが彼女もヤク中だったようだ[6])したことも作品のストーリーに大きく影響を与えたのだろう。もちろん本作にも登場するのだが、代役も立てずCGも使わずにEp.7『スター・ウォーズ/フォースの覚醒(原題“Star Wars:The Force Awakens”)』(2015年米、J.J.エイブラムス:監督)で撮影した彼女の未使用シーンを編集したという[1]。とは言っても2作前の作品。当然セリフや背景もつじつまが合うようにしなければならないから、当初の構想から脚本もずいぶん手直したのだろう。そう考えると(苦労を感じさせる場面はあったものの)違和感のない登場シーンで、ちゃんとストーリーの核になっていたと思う。また続3部作からウォルト・ディズニーがルーカス・フィルムを買収して配給元になったことも影響していると思う[1]。ディズニーのアンチも多いからね。でも、私が本作を観終わって残念に思ったのは全く別の視点だった。

シリーズ全編を通してなのだが、結局最後の最後まで製作責任者や主要なキャラクターたちを演じる役者の中に日本人が登場しなかったこと。またSFXなどの技術や意匠に携わったスタッフの中には日本人は少なからずいたとは思うが、エンディング・クレジットを見てもそれらを支える日本企業の名前が出てこなかったこと。42年前に第一作を見て感動した当時の日本の若者は私も含めて数多くいたと思うのだが、その後SWに深く関わった日本人は少なくとも私の知る限りではいなかったし(本作にはアーティストの村上隆氏がカメオ出演しているらしいが[7]、そういうことではない)、もちろん国際的に認知される映画人や映画作品は現れたけれども、世界の映画に大きな影響力を与えるような日本人の作品や俳優、日本企業もこの40年間ほとんど登場しなかったことが非常に残念に思えた。父から子、ひと世代時間は流れても世界の日本映画に対するイメージは“クロサワ”“ゴジラ”から大きく変わらなかったのだ。せいぜい“ミヤザキ”くらいでそのジブリもディズニーにはなれなかった。


アニメ大国の日本からピクサーやイルミネーションが生まれない理由
イルミネーション・マック・ガフがパリに設立されたのは、日本のCGアニメスキルが低いから?
参考:「ミニオン」生んだアニメスタジオ ヒット連発の秘密

よく日本はチームワークが強みというけれども、チームワークが強いのはむしろ米国企業・組織の方で、宮崎駿や高畑勲といったカリスマがいないと実は機能しないのが日本社会だ[8]。それは日産を見てもよくわかるだろう。厳しい言い方をすれば優れた個への依存が強いから、その他の個が深い思考や行動をしなくなる。本当は良い意味でもっと下剋上が起こってもよいのだけどね。だから有能なリーダーが正常に機能を果たせば組織は強いが、老いて善悪を判断できなくなった途端にその組織は誰もブレーキをかけられず崩壊する。それが今の、いや従来からの日本社会の本質だと思う。


盗用騒ぎはどっちもどっちの老害?それ以前に未だ「寅さん」(俺も好きだけどね)に頼らざるを得ない日本映画界の惨状を危惧すべきだろう.アイディアもさして新しい挑戦でもない気がするし…
参考:映画寅さん 横尾忠則氏が「山田監督のアイディア盗用」に激怒

映画だけじゃない。Ep.4でコンピュータ技術の新しい可能性も含めてインスパイアされたであろう当時の高校生や大学生が社会人になると、そのEp.4がスタートした頃にアメリカのお偉い先生から「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などと煽てられ有頂天になっていた日本社会はバブル真っ只中にいた。1988年に社会人になった私もその一人だ。しかしその後の30年、日本は世界に影響を与えるどころか衰退の一途を辿っている。世界のGDPに占める日本のGDPの割合は30年間で1/3に、スイスのビジネススクール「国際経営開発研究所(IMD)」が毎年発表している国際競争力ランキングでは1位からここ数年は20位後半に低迷、時価総額ランキングでみた世界のトップ50社には、平成元年に日本企業が32社も占めていたのに平成30年ではトヨタ1社が35位にランクインしているのみ[9]。未来の映画に絶大なインパクトを与えたコンピュータ技術をしっかりモノからコトへとビジネス化して世界を変えたのはGAFAに代表される米国企業。日本企業は成長どころか米国の脅威になっているのは今や中国企業だ。かつて「エコノミックアニマル」と揶揄された日本人は、その経済分野ですら存在感を失った。この30年間でノーベル賞受賞者が多く輩出されるようになると日本の科学技術力は強いと勘違いしてしまったが、多くの学者が危惧しているように、その実情は研究者の質・量、設備、資金力どれをとってもお寒い状況なのだ[10][11]。昨年受賞の吉野彰先生のリチウムイオン電池も、主要技術は昭和に発見・発明したものだ。また、令和の即位礼正殿の儀に参列した外国要人が平成に対して格落ちしたと指摘する記事[12]に、国力を計るそういう見方があるのかと興味深かったが、世界が確実に日本への興味を失っていることがわかる。



これら凋落の原因の多くが『ジャパン・アズ・ナンバーワン』(TBSブリタニカ)で賞賛された“優秀な”日本的経営、通産省(現経産省)、大蔵省(現財務省)なのだからもう笑うしかない。年末になって日本の司直も世界の笑い者になってしまった。SWの世界観のようにこの世界には“シス”が実在し、この本のブームはGHQ占領時からの教育改革に始まった日本人の精神性破壊を企む彼らの心理作戦の一貫ではなかったのかと考えることがある。占領=同調圧力からの承認、マインドコントロール(思考停止)の典型プロセス[13]だからだ(ヴォ―ゲル教授がシスの一味だと言ってる?汗、でも彼CIAやし)。もしこの妄想が正しければ、作戦は見事に成功したといえる。

世界時価総額ランキング
日本が先進国という幻想
出典:Twitter@epneur

日本はもはや後進国であると認める勇気を持とう

「日本人はスゴい」と礼賛する記事や番組は多いけれど、上記の客観的データを見れば、ニュートラルにほとんど興味を持たれていないことがわかる。それを勘違いして、変化を好まず、新しいことに挑戦せず、ガラパゴス化してかつての成功体験をただ焼き直すだけの40年。オリンピック、万博、寅さん…。そう過去の栄光にすがり、ノスタルジーに浸って自己満足するだけの私を含めた同世代以上の多くの老害たちがこの42年間、日本を日本の若者を変化を恐れず義をもって戦う強いチーム・人材にするチャンスを潰してきたとふと思うシリーズ完結編でもあった。

2020年横須賀
2020年初春の軍都・横須賀

世界を見渡してみても年明けから中東がかなりきな臭い。多分開戦は避けられないのではないか。ここへ海上自衛隊も横須賀の地から派遣されるのでとても心配だ[14]。でもどっちに転んでも笑うのは武器商人。SWの一貫したテーマでもある。東京五輪開催もヤバいかもしれない(「幻の東京五輪」で言及した都市伝説が…)。そんな今年世界中から人が集まる国から、無名ならまだしも国際的に顔の割れた人でもこっそり出国出来るのだから、逆に言えば入る方も抜け穴だらけだということを世界に知らしめたことになる。オリンピック半年前にこれは相当な大問題である。にも関わらず、日本の政府もマスコミもいつも通りのお花畑。イラン情勢やゴーン逃亡もあったのに声明もなく首相が優雅にゴルフする国ジャパンの異常性。これもまた“シス”の仕業なのか。映画と違ってこの世界はまだまだ暗黒面が支配しそうである。

42年越しの完結2
息子とよく遊んだレゴのSWミニフィグを集めたくなった

[参考・引用]
[1]スター・ウォーズシリーズ、Wikipedia、
https://ja.wikipedia.org/wiki/スター・ウォーズシリーズ
[2]マーク・ハミル、Wikipedia、
https://ja.wikipedia.org/wiki/マーク・ハミル
[3]マーク・ハミル、学生時代は横須賀に「あのまま日本で俳優になってたかも」、cinema café net、2017年12月6日、
https://www.cinemacafe.net/article/2017/12/06/54317.htmlinema
[4]Twitter@HamillHimself、2019年4月11日、
https://twitter.com/hamillhimself/status/1116546803392897024
[5]'Star Wars' star Mark Hamill visits Yokosuka alma mater、From the Stars and Stripes archives、Stars and Stripes Homepage、1978年6月19日、
https://www.stripes.com/news/star-wars-star-mark-hamill-visits-yokosuka-alma-mater-1.19779
[6]キャリー・フィッシャーさんの死因は無呼吸睡眠 体内から薬物検出、映画.com、2017年6月21日、
https://eiga.com/news/20170621/9/
[7]『スター・ウォーズ』完結編、ある日本人が出演していた!、シネマトゥデイ、2019年12月26日、
https://www.cinematoday.jp/news/N0113239
[8]ジブリが「ディズニー」や「ピクサー」になれなかった理由とは?、アーリーテックス、2017年2月24日、
https://www.earlyteches.com/2017/02/ghibli-pixar/
[9]「平成」の30年、なぜ日本はこれほど凋落したのか、朝比奈一郎、JBpress、2019年3月29日、
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55931?page=2
[10]“科学技術強国”中国の躍進と日本の厳しい現実、横川浩士、科学と文化のいまがわかる、サイカルjournal by NHK、2018年9月13日、
https://www.nhk.or.jp/d-navi/sci_cul/2018/09/story/news_180913/
[11]科学技術立国、衰える基盤 伸び悩む資金・細る人材 気がつけば後進国(1)、永田好生、日本経済新聞、2018年10月13日、
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36429490S8A011C1000000/
[12]格落ちした日本 - 前回の即位礼と比べて外国賓客が横並びで格下げ、世に棲む日々、2019年10月25日、
https://critic20.exblog.jp/30523091/
[13]マインドコントロールのやり方は簡単。洗脳を解く方法もついでに暴露する、
https://yagi-coach.com/mindset/mindcontrol-yarikata/
[14]中東派遣の護衛艦は「たかなみ」、産経新聞、2019年12月26日、
https://www.sankei.com/politics/news/191226/plt1912260035-n1.html
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