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15年ぶり

Posted by papayoyo on   0 comments   0 trackback

15年ぶり
出典:サッカーダイジェスト

文字どおり大寒の昨日は、息子と二人でJリーグの最終節、横浜F・マリノスとFC東京の優勝決定戦を昼間っから一杯飲みながらテレビで観戦していた。場所は先のラグビーW杯で盛り上がった日産スタジアム。マリノスはW杯でずっと使えなかったホームへ、最後の最後に帰ってきての大一番。残り2試合で首位に立ったマリノスは前節で6連勝とこれで優勝決まりかと思っていたら、2位FC東京が0-1で敗戦濃厚の後半ロスタイムに追いついて優勝決定は最終節の直接対決に持ち越された。Jリーグ興行的には消化試合にならず、まさにドラマティックな最終節となった。それが証拠に昨日の試合は、Jリーグのリーグ戦観客動員数の記録を塗り替えた[1]。最終決戦といっても、マリノスがこの試合に引き分け以上、負けても3点差以内なら優勝という絶対有利な条件。普通なら楽勝と思えるのだが、今シーズン前回の同カードでは2-4でマリノスが負けている。FC東京も4点取る力は十分にある。加えてマリノスサポーターには6年前の“あの悪夢“が脳裏に焼き付いていた。


崩れ落ちる俊輔(2013最終節)
6年前の悪夢

2013年シーズンの第33節、ホームでのアルビレックス新潟戦。巨大なスタジアムには6万2,632人の観客が埋め尽くす。これが昨日まで塗り替えられなかった、これまでの観客動員数の新記録だった[2]。残り1つ勝てば9年ぶりの優勝となるこの試合にマリノスは、その瞬間をこの目で見ようと集まった大勢のサポーターの前で0-2の敗戦。しかしサポーターは次の試合で勝てば良いのだと諦めず前向きだった。そして運命の最終節、アウェイ等々力での川崎フロンターレ戦。結果はまさかの0-1で敗け。2連勝したサンフレッチェ広島に優勝の栄冠を奪われた[2]。この時、等々力で崩れ落ちる俊輔の姿を今でも忘れられない(「マリノス(T_T)」)。だから2013年を知るマリノスサポーターであれば、最後の瞬間まであの日の屈辱を思い出さないハズがないのだ。しかもあの頃のように親会社の日産自動車がガタガタだ。

2013年も日産自動車の決算は一人負けだった[3]。ゴーン氏の一極集中に反旗を翻した経営幹部が次々と辞め、No.2だった志賀COOも国内市場不振の責任を取らされ解任された。代わってNo.2になったのが西川氏であり、その後会長に見かけ上引っ込んだゴーン氏から社長を引き継いだ。そして昨年からのゴーンショック。だからゴーン一極体制に引き続き6年間も従った現経営陣に権限集中を負の遺産として批判する資格は全くない。しかし、その資格のない人たちが、何も悪ぶれず、責任も取らずに新体制を率いることになった。何の因果か、マリノスの優勝がかかった今シーズンも親会社の経営状態が危うい。6年前よりもその状況はさらに深刻だ。そんな親会社を見て、マリノスの今後に不安を持つサポーターも少なくないだろう。だからチームとしても最低限リーグ優勝をして、マリノスを切る経営判断を躊躇させる必要がある。

日産・内田CEO
経営課題山積みの中で、マリノスの経営をどう裁く?(日産自動車・内田誠新社長兼CEO)
出典:SankeiBiz

さて試合結果はどうだったか。前半こそ、大逆転優勝を信じて積極的に攻めてくるFC東京が試合を支配した。だが徐々にマリノスが調子を上げてくると、26分にティラートン、44分にエリキのゴールで突き放す。これでFC東京は6点入れないと優勝がない状態に追い込まれた。前半も終了して、マリノス優勝を息子と確信して後半突入。後半も半分過ぎたとき、完全フリーとなったFC東京のFW永井と交錯したGKの朴がレッドカードで一発退場になった。最初はノーファウルだったが、相手チームの抗議で審判団協議の結果、判定が覆った。これでGKを中林に変え、現Jリーグ得点王マルコス ジュニオールを下げ、一人少ない10人で戦うことに[4]。さすがに残り20分で6点差の逆転はないとは思ったけど、“あの悪夢”がどうしてもぬぐい切れない。最後の最後までドラマのあるマリノス戦である。それでも後半32分に遠藤が決定的なゴールを決めると、あとはマリノスが完封で優勝を決めるか、FC東京が意地の1点をもぎ取るかになった。結果、3-0の完全勝利で15年ぶりの優勝に華を添えた。

それにしても15年。前回の優勝が息子の生まれた年の2004年。赤子だったこのクソガキが高校生になるまでガチのサポーターはこの日を待ち望んでいたのだ。よく耐え忍んだと思う。先月、この最終節を息子と観に行こうとチケットを取りに動いたのだが既に完売。もしチケットを入手出来ていたら極寒小雨のスタジアムでの観戦は正直きつかったし、この日はベンチ外だった元日本代表・DF栗原勇蔵の引退セレモニーも試合後行われることになっていたので、我が家より熱心なサポーターがその場で歓喜に酔いしれた方が正しい選択だっただろう。

前節でマリノスが勝利した翌朝、通勤時にラジオ番組を聴いていたら、十数年付き合っていた彼氏と婚姻届けを出したというリスナーからの投稿をDJが紹介していた。お互いバツ一同志。結婚という形態を取らず十数年も付き合って何故今年?と思うかもしれないが、彼女曰く今年はマリノス優勝の年だから(と断定)。二人ともディープなマリノスサポーターのようだ。多分、昨日の日産スタジアムにも二人揃っていたのではないかと思うけれど、優勝逃したらこの結婚、どうなるのだろう?と他人事ながら気になっていた。よかったねえ、おめでとう!

ファンあってのビジネス
ファンあってのビジネス[1]

優勝セレモニーを観ながら息子に「FマリノスのFってなんか違和感ない?」って聞いてみた。「確かに」と言うので、昔は「横浜マリノス」だったと教えると驚いていた。そりゃ、オリジナル10、横浜フリューゲルスを吸収合併したのが20世紀のことだったからねえ。当時は「なんやねんFって」とか「吸収合併なのになんでFとか付くの?」と俺なんかは親会社の日産はプリンス自動車を吸収合併した時、P日産自動車とかにせえへんかったわいと突っ込んだけど(元フリューゲルスサポーターごめんね)、こうして20年以上このチーム名に慣れ親しむと、もうこのFがないと違和感あるね(笑)。

ガチガチのマリノスサポーターではないけれど、横須賀はホームの一つでもあるし、私が30年前に九州からこの横浜・横須賀の地にやってきた1988-89シーズンは、私が大好きだった伝説のMF木村和司がエースで所属するマリノス前身の日産自動車サッカー部が、Jリーグの前身・JSL1部リーグ、JSL杯、天皇杯の当時の日本サッカー主要大会三冠を達成した黄金時代だったからね[5]。そこまで振り返るとホント今回の優勝は感慨深くって。その正の歴史を簡単に捨て去らず、さらにこのチームを強くしてもらいたいと親会社には望みたいね。人は何に惹かれるのか、何を応援したくなるのか、つまりは誰が真のサポーター、ファンなのかを己の扱う商品・サービスも含めて振り返ってみて欲しい。これはサッカーだけでなく、他のプロ球団を持つ全てのオーナー企業にも言える話だが。無理矢理、クルマに繋げました(笑)。

マリノス・レジェンド
マリノスの永久欠番、今は亡きDF松田直樹の背番号3のユニフォームを着て優勝シャーレを掲げる今季引退の栗原勇蔵
出典:デイリー

[2019.12.10追記]
「もうこのFがないと違和感あるね」と言う割に、本文中はF・マリノスと記さずマリノス表記だねとお叱りを受けたかもしれない。以下のニュースを読むと。8日に行われたJリーグの年間表彰式『Jリーグアウォーズ』でプレゼンターを務めた木梨憲武さんが、最優秀選手(MVP)の横浜F・マリノスの仲川輝人選手を表彰する際に所属チームを「横浜F・マリノス」ではなく「横浜マリノス」と発言したことにファン激怒というニュース[6]が配信されていた。「木梨はマリノスのFにどんな歴史があるのか知らないのか?」とまた上げ足取りのような批判。私に言わせればオリジナル10のオリジナル、“横浜マリノス”にどんな歴史があるのか知らないのか?、日産自動車サッカー部からの歴史を知らないのか?」である。サッカー経験者でフリークのノリさんがFの意味を知らないはずがない。私や憲武さんの世代にとって優勝したチームの源流は、横浜F・マリノスでなく横浜マリノスなのだ。だからついうっかり昔の感覚で口から出たのだろう。日産自動車に関して言えば、私はP(プリンス)派だがね。フェアレディよりスカイライン、セドリックよりグロリアだ(笑)。



[参考・引用]
[1]J1“優勝決定戦”で史上最多観客数記録。マリノス対FC東京戦に6万3854人、フットボールチャンネル、2019年12月7日、
https://www.footballchannel.jp/2019/12/07/post351702/
[2]あれから6年、マリノスが逃した栄光の瞬間。そして新たな時代に【横浜FM・V字回復の方程式(前編)】、舩木渉、フットボールチャンネル、2019年5月6日、
https://www.footballchannel.jp/2019/05/06/post319173/
[3]日産、なぜ一人負け?ゴーン一極集中経営の迷走、EV不振、商品競争力に市場から懸念も、Business Journal、2013年11月14日、
https://biz-journal.jp/2013/11/post_3339.html
[4]J1最終節で一発レッドの衝撃――無名の朝鮮学校サッカー部からマリノスでJ1制覇したGK朴一圭の素顔、金明昱、Yahooニュース、2019年12月8日、
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimmyungwook/20191208-00154102/
[5]横浜F・マリノス、Wikipedia、
https://ja.wikipedia.org/wiki/横浜F・マリノス
[6]「Jリーグアウォーズ」、とんねるず木梨らの失言にファン激怒 EXILE・AKIRA、土田晃之にも批判の声、柴田雅人、リアルライブ、2019年12月9日、
https://npn.co.jp/article/detail/78234233/
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