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楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためだけじゃないクルマ絵本ライブラリー

ライトアップと花火大会  

ライトアップと花火大会

週明けにかけて日本列島は大荒れの予想(午前中は晴れ間も広がったので、1時間ほど近所を歩き回ってひと汗かいちゃった)。関東は月曜日の早朝までには通り過ぎちゃいそうだが、朝の通勤時は大混乱しそうだし、皆さんご無理をされないよう。今年は10月頃まで残暑が厳しいのではと覚悟していたが、台風24号のように思ったより夏は早く駆け抜けて行きそうだ。天気の良かった先週末の三連休は、ちょいと暑さも戻ったが、夜はすっかり秋の気配。24日は中秋の名月で(すっかり忘れてた)、そろそろ秋の夜長を楽しむ時期になってきた。連休前の週中ウィークデーの夜、ウォーキングがてら地元ヨコスカの三笠公園まで行ってみたんだ。CKB「タイガー&ドラゴン」の“♪トンネル抜ければ 海がみえるから そのままドン突きの三笠公園で~♪”の三笠公園ね。ここには日露戦争でバルチック艦隊を破った連合艦隊旗艦「三笠」が第二次大戦後復元され、博物館艦船として保存されている。初期の戦艦としては世界に現存する唯一の船という非常に貴重な世界遺産級の代物なんだが、ヨコスカ市民にとってはごくごく当たり前のモニュメント。私もたまに寄ってみるけど、歴史や戦争のことをふと振り返ることのできる場所だ。防衛省が保管する行政遺産であるものの、維持保管のための予算は少なく、自衛隊の有志や米海軍の軍人たちが清掃や塗装のボランティアをしているという[1]。このおらが街のシンボルが、この7月から10月末までライトアップされている[2]。7月にも飲み会の帰りに立ち寄ってみたのだが、公園の開場は夜10時まで。既に閉まっていたため、公園の外から遠目に覗くしかなかった。

ライトアップと花火大会01
東郷元帥も見下ろす幻想的な雰囲気

今回も思い立ったのが遅かったので、汐入まで京急に乗ってそこから徒歩。米軍基地ゲートを通り過ぎ、神奈川歯科大学、横須賀学院の並びの文教地区を抜けると、それこそドン突きに三笠公園はある。ここに辿りついたのが閉園5分前。守衛さんがまさにゲートを閉めようとしていたところに「写真だけ撮ってもいいですか?」と願い出ると、「いいですよ」と中に入れてくれた。そこには東郷元帥とともに「三笠」の畏怖堂々とした姿が光の中に浮かび上がり、なかなか幻想的。いいじゃないか。写真を数枚撮って、守衛さんにお礼を言って公園を足早に出る。帰りはヴェルニー公園を通って歩いて自宅まで戻った。

ライトアップと花火大会02
ヴェルニー公園
ライトアップと花火大会03
夜の潜水艦
ライトアップと花火大会04
ヘリ空母「いずも」
ライトアップと花火大会05
JR横須賀駅
ライトアップと花火大会06
夜行列車
ライトアップと花火大会07
佐藤さとる『わんぱく天国』にも登場する汀橋バス停
ライトアップと花火大会08
安針塚へ到着

それにしても人がいないねえ。平日の深夜とはいえ、中心街にも関わらずほとんど通行人をみかけなかった。すれ違うのは外国人くらいだ。ちょっと怖いアメリカの都市をイメージしてしまうが、意外にも横須賀は県内でも治安が良い街なのだそうだ。神奈川県内人口20万人以上の9都市の中で最も犯罪発生率が低いらしい[3]。かつてはヤンキーの溜まり場も多く[4]、下手に歩くとカツアゲ、ドブ板なんて夜一人で歩けなかったとも聞くが、修羅の国、福岡県出身の私としては少々のヤンキーやその筋の方は気にならない。最近は観光で来られる方も多いと思うが、やはり色々な文化や国籍が混ざり合う土地ではあるし、犯罪だけでなく立ち入ってはいけない場所もたくさんあるので、土地勘のない人が一人で夜の横須賀の街を歩かれるのはお薦めしない。特に女性だけではね。

悲しいね
悲しかね[6]

こんな寂しげな夜とは対照的なのが花火大会の夜だろう。故郷福岡での夏の風物詩、西日本大濠花火大会が今年をもって終了になった。市の中心部に位置する市民公園で打ち上げられるこの花火大会は1949年から開催されているそうだが、‘67年~78年、つまり私が5歳から16歳(高校2年)までは中断されていて[5]、親不孝通りに通っていた頃までしか福岡には住んでいなかったので、正直この花火大会への記憶があまりないんだ。たまに帰省した時に、音もしくは遠目に観ていたくらいだろうか。最初は田舎の地方都市によくある花火大会だったのだろうけど、観光地化が進み、海外からも観光客が多く来るようになって規模も観客数も大きくなりすぎて、安全確保が担保できなくなったみたい。間接的な理由かもしれないが、子どもたちが大切に育てていたひまわり畑がズタズタにされるなど観客のマナーも酷過ぎたようだ[6]。横浜港で開催され全国屈指の規模を誇っていた神奈川新聞花火大会も同じような安全上の理由で昨年度から中止になっている[7]。この時も観覧エリア以外の道路に座り込んで観るなどのマナー違反が取り上げられていたな。花火大会自体は皆を楽しくリフレッシュさせてくれるとても有意義なイベントだと思うけど、マナーの悪い観客こそ、生産性のない=社会に役立たない人なんじゃないのかね。このままだと全国の花火大会が消え去りそうな予感。

明日にかける橋 1989年の想い出
明日にかける橋 1989年の想い出

花火大会といえば、先日知り合いからチケットを頂いて『明日にかける橋 1989年の想い出』(太田隆文・監督)という映画を観に行ったんだ。1989年の夏、静岡県内最大規模を誇る袋井の花火大会当日、女子高生の主人公・みゆきの弟が交通事故で死んだ。時はバルブ全盛期、失われた20年を経て、家族や周囲の人々も人生が大きく変わってしまった。30代になり、事故の朝に弟に浴びせた言葉がいまだに後悔として心に残るみゆき。経営する会社も倒産し、酒浸りの日々で身を滅ぼした父の葬儀の夜、願いが叶うと伝わる明日橋を同僚二人と駆け抜けたみゆきは、事故の前日にタイムスリップしてしまう。歴史を変えて、あの頃の家族を取り戻るのか。静岡県袋井・磐田両市・森町が全面協力をした市民映画である。

越後はる香
越後はる香に注目

ここヨコスカでも昨年『スカブロ』(矢城潤一・監督)って地元出身の監督・俳優らによる「オール横須賀」の映画が作られ、最近全国上映がスタートをしている。スカブロの方は観ていないんだが、「明日に…」の方も市民・町民が多数エキストラ出演し、その素人演技には苦笑いしつつも、おらが街を盛り上げようという熱き想いは、横須賀同様強く伝わった。またプロの出演者たちも結構スゴイのだ。主演のみゆきには鈴木杏、その両親に板尾創路と田中美里、脇を固めるのが藤田朋子と宝田明となかなか豪華でしょ。個人的にはみゆきの高校生時代を演じた新進女優・越後はる香さんと弟役の子役・田崎伶弥くんを知っただけでも観た価値はあったかな。特に越後さんは同じ地方都市・尾道を舞台にした大林宣彦監督作品で有名になった富田靖子さんや原田知世さんの若かりし頃を彷彿させるような存在感を放っていた。

ライトアップと花火大会09
横須賀のこういう防災トンネルを抜けると、戦中にタイムスリップするんじゃないかと妄想するのだよ

太田隆文監督は僕と同世代だから、『バック・トゥー・ザ・フューチャー(BTTF)』には相当感化された口だし(私も「BTTF2(In Kumamoto)」「BTTF(In Kumamoto)時には昔の話を」とBTTFネタにくっだらねーストーリー書いたこともあるけど、この続きどうクローズさせようか)、BTTFが上映された1985年にジョージ・ルーカスが卒業した南カリフォルニア大映画科に留学されているので、このタイムトラベル映画の金字塔に対する思い入れは人一倍だと思う。だから「明日に…」はBTTFオマージュって捉える人も多いと思うが、確かにインスパイアはされている部分はあるだろうけど、この映画の主題は別のところにある。特にあのバブル景気時に学生時代を過ごし、就職をし家庭を持って、この映画と同じように一姫二太郎の父となり、会社やキャリアの浮き沈みも経験してきた今の自分には色々思うことのある映画だった。ハリウッドで勉強してきた監督による、そのハリウッド的映画作りとはある意味対極なこの作品、個人的には結構好きだよ。



舞台となった1989年は新人2年目、カネは天下の回りもの、世の中はモノで溢れかえり、コンピューターが仕事や生活の一部に入り込むことで、全てのコトの進め方、考え方が従来から一変し始め、昭和も終わったことで、日本人にとってはまさに価値観が劇的に変わる変曲点であったような気がする。それから30年、大きく進歩し便利になった面は多々あるが、日本人が失ってしまった大切なものもそれ以上にあったように思える。そしてその歪が様々な闇をもたらし、人々は今この闇から這い出そうともがき苦しんでいるように見える。平成が終わろうとしているこの節目の時に。ライトアップや花火は、暗闇を明るく幻想的に照らしてくれるが、これから我々が進む足下を照らしてくれるのは何だろう?明かりはあるのかな?

今宵の足下はかなりヤバそうだ。

この記事を書いていたら渚ようこさんの訃報が(ショック).ご冥福をお祈り申し上げます.


[参考・引用]
[1]三笠(戦艦)、Wikipedia、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E7%AC%A0_(%E6%88%A6%E8%89%A6)
[2]記念館「三笠」ライトアップ 横須賀のナイトスポットに、カナコロ、2018年7月9日、
http://www.kanaloco.jp/article/344579
[3]次にくる住みたい街はここだっ! ~横須賀編~、SUUMO、鈴木さや香、2015年12月22日、
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/machi/yokosuka151222/
[4]ヤンキーだらけは本当か?地元出身者が横須賀の今を語る、大谷イビサ、ASCII.jp×ビジネス、2016年5月18日、
http://ascii.jp/elem/000/001/163/1163211/
[5]西日本大濠花火大会、Wikipedia、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E6%BF%A0%E8%8A%B1%E7%81%AB%E5%A4%A7%E4%BC%9A
[6]西日本大濠花火大会終了 マナーが悪すぎて安全確保が出来ず平成の最後の夏と共に終わる、NAVERまとめ、2018年9月14日、
https://matome.naver.jp/odai/2153688027149718901
[7]神奈川新聞花火大会が2017年から休止になる理由とは?、はまれぽ.com、2016年8月25日、
https://hamarepo.com/story.php?story_id=5511
[8]「鎌倉花火大会」中止から一転、開催へ、産経ニュース、2017年4月21日、
https://www.sankei.com/politics/news/170421/plt1704210035-n1.html
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Posted on 2018/09/30 Sun. 20:59 [edit]

category: Yokosuka/横須賀

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