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楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためだけじゃないクルマ絵本ライブラリー

声が好きな歌手  

SUNSHOWER

火水と横須賀オフィスだったんで、木曜の朝も第二のサーファーガールとの出会いを待ち焦がれながら134号をメインの職場に向かって車を走らせていた。しかし、やはりそうそう目の保養が出来るわけがない。べた凪だったんで、そもそもサーファーが出て来ていないし。イケてるお姉ちゃんたちも、こんな朝早くから湘南の海へ遊びに来ないか。視界に入ってくるのは、どーでもいいおっさんランナーばかり。年寄は朝早いからね。その代わり、ちょうど鎌倉の滑川交差点で、信号待ちをする清楚でお美しいレディとすれ違う。低画質のドラレコ画像じゃ、顔が全く判別できないが、目は悪いが美女に対するアイキャッチ性能には自信がある私のμsec単位の認知判断に間違いはない。帽子をかぶり、ワンちゃんを連れて、いかにもな鎌倉奥様の出で立ち。ちょうどその日は、大貫妙子さんのCD『SUNSHOWER』(日本クラウン)を持参して聴いていたので、その雰囲気にもマッチしていたんだ。今や音楽はメディアに保存されたデジタルファイル、いや好きなときに好きな曲が空から降ってくる時代。車にお気に入りのCDを持ち込むって、もはや化石の人なのだろうか?ちょっと前まではカセットテープが死語だったのに・・・。以前にも大貫さんは私がコンプリートアルバム(CD)を目指したいアーティストの一人だと書いたことがあるが(「大貫妙子とグランプリ」)、世間の流れに倣って最近CDの購入頻度自体が滞っている。それでも学生時代からコツコツと買い足して14-5枚はあるかな。実家にはレコードも何枚か。私は透明感のある彼女の声が大好きなんだ。歌っている時より、むしろ普通にしゃべっている声の方が好きかもしれない。

20180830@鎌倉

『SUNSHOWER』は彼女の初期、シュガー・ベイブ解散後、ソロとしての2枚目のアルバムで、特にお気に入りはトラック4の「都会」。坂本龍一のアレンジも良くて、東京をイメージしているのだろうけど、アンニュイな大都会な感じがよく出ている。ネットで調べていたら、このアルバムはファンの間でも人気のようで、2014年にアナログ盤LPが再販され即完売。2016年にも再プレスされてこれも完売。そして昨年、ター坊ご本人もボロボロの1枚しか所有していないという幻のレコードアルバムをアメリカから探しに来ていた青年が、テレビ東京の『Youは何しに日本へ?』で取り上げられて話題になり、再々プレスが決定したんだとか[1][2]。アメリカ人青年のお気に入りが、シングルで「都会」とカップリングの「くすりをたくさん」だって。なかなか意味深な曲を選択したなあ。再々盤も既に注文できなくなっているけど[3]、最近ちょっとアナログLPが若い人たちの間でブームになっているみたいだからね。むしろ、いろんなメディアを経験してきた私のようなおじさん世代の方が、便利なデジタル音源でよいと思っちゃってる。きっと、ターンテーブルにセットしたLPに、そっと針を落として、A面B面をひっくり返す所作が物珍しいんだろう。




前に「歌が上手いと思う歌手」を記事にしたが、今度は自分の中で「声が好きな歌手」は誰かを考えてみた。男性ヴォーカルなら、山下達郎とかスタレビの根本要、スガシカオに秦基博などなど、要するにもし自分の声を変えられるのなら、なりたい声の歌手が上がってくる。でも湘南ルートでおっさんばかり眺めたんで、今回野郎はどうでもいい。女性ヴォーカルに絞ってみようと思う。

大貫妙子×土岐麻子によるシュガーベイブの名曲「いつも通り」


前述のように大貫妙子さんに加え、ちょっと声質が近いかもしれない土岐麻子さんの“f特”も好きだね。それを裏付けるように、彼女は「都会」をカヴァーしているし、二人のライブ共演も聴ける。昔から大貫妙子さんと関係の深い原田知世さんの声も素敵だ。原田知世さんは私にとって学生時代の数少ないアイドルの一人だが(「80年代アイドル」)、先日同じ角川アイドルの先輩、薬師丸ひろ子さんと、面識はないが同じ高校の同期・松重豊君が夫婦役として共演した『コーヒーが冷めないうちに』(塚原あゆ子・監督)の完成披露試写会で、松重が高校時代の彼女へのおっかけ体験を告白していた[4]。我々世代にとって、薬師丸ひろ子はタモリ世代の吉永小百合みたいなもんで、共演できるなんて役者冥利につきるなあと羨ましく思った。当時彼女が同い歳のお友だちとして、新進若手女優として知られ始めた荻野目慶子さんと、深夜のラジオ番組(「兵藤ゆきのパックインミュージック」1981年12月1日放送)にゲスト出演した時の音源をいまだに大事に所有している。二大女優がJK時代のはじけた声が聴ける貴重な資料だぜ。ただカセットテープなんで、もはや再生する手段がないのだが・・・(涙)。松重のヲタ話で、時代と空間を共有した者どおし、あの頃の色や匂い、音の記憶が蘇ってきた。ファンとしてのバイアスもあるのかもしれないが、彼女らの声を聴くと今でも心に響く何かがある。大貫妙子、土岐麻子、原田知世、薬師丸ひろ子といずれも澄んだ声質というのが共通項だろうか。決してハリのある歌唱力バツグンって歌手じゃないんだけど、パワフルで原色なというより、ちょっと気だるさを感じる無彩色な色気というのだろうか、そんな声音が私の耳に心地よいのかもしれない。

薬師丸ひろ子 原田知世
歌手としても非凡な才能を持つお二人.孫もいる母親役やる歳になったんだよなあ・・・.


JAZZからも一人。Stacy Kent。JAZZヴォーカリストなんで、上記の4人には失礼だが、歌は彼女たちよりも格段に上手い。5年くらい前に彼女の“I Wish I Could Go Traveling Again”をJAZZ専門のネットラジオで聴いて大好きになった。作詞は彼女が好きだという、あのノーベル文学賞作家、カズオ・イシグロである。この曲も含まれる彼女のアルバム“Breakfast on the Morning Tram”(Blue Note)には、イシグロが同曲を含む4曲の歌詞を提供している[5][6]。ノーベル文学賞作家の作品という興味で聴いてもよいが、私はStacy Kentのチャーミングでちょっとセクシーな声に魅かれる。彼女は米国ニュージャージー出身だが、現在は英国在住にして、フランス語も堪能とあってフランス語の曲・アルバムも多い[7]。この魅惑のフレンチでささやかれると、もうメロメロ。




彼女のフレンチも魅力
Stacy Kent & Kazuo Ishiguro
Stacy Kent & Kazuo Ishiguro
出典:INDEPENDENT



一方で原色系のハードボイスで好みの歌手もいる。和物でいえばSuperflyの越智志帆さん(「1970’s」)。洋物でいえばSheryl Crow。アニメ映画『Cars』の冒頭に流れる“Real Gone”で彼女の声に聴き覚えがある人も多いと思う。1962年生まれの俺とタメ(日本流に言うと早生まれの彼女が1学年パイセンなんだが)とは思えない、いつまでも若々しい彼女。これぞアメリカンガールのセクシーボディ&ボイスもたまらん。もうすぐ新作を出すようで、なんとスティーヴィー・ニックス、キース・リチャーズ、イーグルスのドン・ヘンリー&ジョー・ウォルシュらとコラボするらしい。ただ彼女曰く「アート・フォームとしてのアルバムは死にかけてる。人々はシングルにより興味を持っている」と考えており、「自分の頭の中では、これが私の最後のフル・アルバムになるって決めている」そうだ[8]。うーん、Sheryl姉さんでさえもデジタル音楽配信の時代に屈したということか・・・。





Sheryl Crow
Sheryl Crow[8]



先日、最近やたらと多いカラオケバトルの歌番組を観ていた。確かにみなさん歌はお上手なんだが、歌を機械に審査させた結果で競わせる番組スタイルになんとも違和感を覚える。もちろん、個人でカラオケに行って点数を確かめ、全国の他の人と実力を比べることはそれはそれで楽しいもんだ。ただそれを公の電波に乗せるものなのかなあ。自己満足の世界なのか、他人に聴いてもらいたいのか。後者であれば、それを物理変数で数値化することにあまり意味はないように思える。感情のない機械に聴いてもらっているのだから。人が他人の歌に感動するのは、声量があって譜面に対して正確に歌えることだけではなく、今回のようにその歌い手の声の好みだったり、ブレスの瞬間の吐息や息遣いだったり、薬師丸さんや原田さんのように聴き手の経験、たいそうに言えばその人の歴史とのシンクロ感だったり、そして曲と歌手との相性なんかも影響してくる。だから、点数が高いからといって感動をするとは限らないし、逆に低くてもいいなと思う場合もある。オペラ歌手がポップスを歌っても不自然すぎて、もはや不快感しかなかった。歌っている人は、機械に忖度しながら無理して歌っている感じがひしひしと伝わってくる。彼らは上手いんだから、もっと自分に素直に歌えばいいのにと気の毒に思いながら聴いていた。観なきゃいいって言われるんだろうけど、この痛々しさについついチャンネルをホールドしちゃうんだ。でもTVの有効な使い方ってもっとあるんじゃなかろうか。別な番組で日本音楽コンクールのドキュメンタリーをやっていたけど、コンクールに自分の音楽キャリアを賭けるって、こんなにも熾烈で過酷なんだと驚愕したよ。娘も来年の日本音楽コンクールを聴きに行きたいって。

餅は餅屋.キャスリーン・バトルのソプラノが神々しい.歌への感動は環境も大きく左右する.




改めて自分の好きな声を持つ歌手を考えてみた。山本潤子さん。合唱コンクールでは定番の「翼をください」を生んだフォークグループ・赤い鳥のオリジナルメンバー。後のハイ・ファイ・セットへと続く。赤い鳥からの盟友でありご主人の山本俊彦さんが亡くなって、もはやHiFiSetの再結成は叶わなくなったが、山本潤子さんは、私の琴線に触れる声の持ち主の一人だ。





山本潤子
山本潤子さん、活動休止中.復帰時期未定.ちょっと心配である.
出典:山本潤子オフィシャルホームページ

Wikipedia[9]によれば、彼女は自分の声が好きではなく、Aretha Franklinのようなガラガラ声になりたかったというから、わからんもんである。でも、Arethaの声も素敵!

#RIP_Aretha Franklin(映画“Bluce Brothers”より)


[参考・引用]
[1]YOUのおかげで再々プレス決定 大貫妙子『SUNSHOWER』アナログLP、O-チケ×HMV&BOOKS online、2017年8月23日、
http://www.hmv.co.jp/newsdetail/article/1708231006/
[2]YOUに大切なものをあげるわひと夏の経験SP~【大貫妙子さんの幻のレコードが欲しい!】~、放送日2017.08.07、第182回、Youは何しに日本へ?、TV KOKYOホームページ、
http://www.tv-tokyo.co.jp/youhananishini/backnumber/170807.html
[3]大貫妙子SUNSHOWER(アナログ)【追加プレス決定】、disk union ONLINE SHOP、
http://diskunion.net/jp/ct/detail/1007195178
[4]松重豊は薬師丸ひろ子の追っかけだった?/芸能ショナイ業務話、SANSPO.COM、2018年8月24日、
https://www.sanspo.com/geino/news/20180824/geo18082412000022-n1.html
[5]作詞家としてのカズオ・イシグロ、Living, Loving, Thinking、2009年11月2日、
文字色http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091102/1257156719
[6]カズオ イシグロの素晴らしい音楽、海外に持っていくべきもの、2017年10月7日、
http://cippy.hatenablog.com/entry/2017/10/07/003758
[7]いま聴きどきの女性ジャズ歌手!ステイシー・ケントのバレンタイン公演【@ブルーノート東京】、
https://serai.jp/hobby/125308
[8]シェリル・クロウ、最後のアルバムでS・ニックス、K・リチャーズ、D・ヘンリーらとコラボ、Ako Suzuki、BARKS、2018年7月2日、
https://www.barks.jp/news/?id=1000157052
[9]山本潤子、Wikipedia、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E6%BD%A4%E5%AD%90
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Posted on 2018/09/01 Sat. 19:00 [edit]

category: music/音楽

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