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「裸の王様」に群がる「布職人」たち

はだかのおうさま

“新しい洋服が大好きな王様のところへ、ある日「布職人」と名乗る二人組がやって来た。彼らは「自分たちは馬鹿で愚かな人間には決して見えない不思議な布を織ることが出来る」と言う。王様は喜んで服を注文するが、もちろんその布は王様にも家来にも、そして国民にも見えない。しかし誰もそうだとは言えず、出来上がった服を褒め称える。その服を着てパレードに出かけた王様一行。唯一子どもだけが「王様は裸だ!」と叫んだものの、彼らはパレードを続けるしかなかった。”

かの有名なアンデルセン童話『裸の王様』のあらすじだ[1]。私が幼稚園の年長組のときにこの劇に出たことがある。せりふが完全にふっ飛んでしまい、袖から小声で先生に助け舟を出してもらった苦い経験をよく覚えているので、とても思い出深い。その『裸の王様』に喩えられる方々が、最近ニュースを賑わせている。日大アメフト問題の渦中にいる内田前監督もその一人だろう。この童話には色々な教訓が込められていて、「王様」「家来」「国民」「子ども」が各々比喩になっているが、一番の悪党は“見えるはずもない布を”王様に売って大金を得た二人の詐欺師だ。でも、世間が今ヒステリックに反応しているのは「王様」と「家来」への一点集中。改めて物語を確認すると、結局この世は濡れ手に粟の「詐欺師」が得をするというブラックな話にも読めてくるが、日大の件も本当の悪党が裏でしらっとしていそうだ。

水野弥一
名将 水野弥一
出典:日刊スポーツ

もう40年近く前の大学入学式の日、「君、いい身体しているね」とアメフト部員に勧誘されたことを思い出した(受験の不摂生でちょっと肉付きが良かったんだw)。もちろん入部はしなかったが、研究室の後輩に主力部員が何人かいたし、京大のギャングスターズが‘83年に日大の6連覇を阻止して甲子園ボウルで初の学生チャンピオン、続くライスボウルでも初の日本一に輝いた京大黄金期の始まりの頃だった[2]。いずれもTVで観戦したはずだが、頭も良くてスポーツでもNo.1、天は二物を与えるんだと羨ましかったことを覚えている(ただこっちの名門も後年、フィールド以外で問題を起こしているんだよね)。また当時の監督、名将水野弥一氏が、京大で自分と同じマイニング(資源工学)を専攻していたこと、さらに私の憧れだったコロラド鉱山大学にも留学されていた人だったので、個人的にもとても関心を引いたんだ。ただ友人のアメリカ人にNFLのビデオを観せられ、アメフトの面白さを滔々(とうとう)と説明されたのだが、結局ゲームそのものには興味が持てずに時は流れた。しばらく忘れかけていたアメフトにこんなカタチで再会するとは。水野さん、今何思ふ。

はだかの王さま1
見て見て、はだかの王様だ!
『はだかの王さま』(バージニア・リーバートン版)より

ここで騒動をもう一度、冷静に振り返ってみよう。“事件”の起こった試合は、今月6日に行われたアメリカンフットボールの日大と関学(※1)の第51回定期戦。翌7日に、このラフプレーの危険性とそれに対する内田監督(当時)のコメントの異常性、そして関東学生アメリカンフットボール連盟として対象選手や大学にこれ以上のペナルティを与えるつもりがないらしい状況に、このまま何事もなかったかのように過ぎてしまうと危機感を持った勇気ある一人が、ネット上に動画と記事を投稿する[3]。まさに「裸の王様」に真実を告げる「子ども」の登場だ。私はこの記事、もしくはこの記事を読んだ人たちによるtwitterの炎上騒ぎに気づいて、コトの経緯を知った。ところがしばらくは、ネット内だけの騒ぎでテレビでもニュースにはなっていなかった。投稿者が心配するようにこのままフェードアウトするのかなあと思っていると、試合から1週間くらい経ってからだろうか、テレビのニュースやワイドショーでも火が付き、日本中が大騒ぎになって現在に至る。

(※1)内田氏が会見で関西学院を“かんさいがくいん”と言い間違えたことにちっちゃい話っていう人もいるけど、自分の名前を間違えられるって嫌だろ?関西在住経験者から言わせてもらうと(OB・OGも知っている)、特に関学の関係者は“かんせいがくいん(正式にはKWANSEI GAKUIN=クァンセイガクインなんか?)”に拘る。しかもお詫びの会見でのミスなので、関学にとってはダブルの屈辱なのだ。それに短縮形も関大はダメな。関学。関大は別の関西大学の略称。こっちは“かんさいだいがく”ね。



何度も報道されている動画を見ていると、日大関係者はいうに及ばす、他の関係者の行動にも府に落ちない点がある。まず問題のレイトヒットだ。この危険性はプレー終了後の不意打ちのような背後からのタックルだ。もちろんアメリカンフットボールの競技自体、巨漢の選手同士がかなりのスピードでぶつかり合うワケだから、自動車事故でいうところの正面衝突。もちろんエアバッグはないから選手が身体にダメージを受けるリスクは高い。だから防具装着やルールが厳格に決められている。それでも脳へのダメージのリスクは指摘されていて、競技との関連性を認めようとしなかったスポーツ界の闇が映画にもなっている[4]。問題のプレーの場合、身構えている状態ではなく無防備な選手にタックルすることは重要な中枢神経が通っている背骨(脊椎)に与えうるダメージが格段に異なってくる。クルマで追突される前に警報などで身構えることができれば鞭打ちの症状を軽減できるのと同じように、タックルの慣性力で生じる背骨に対する剪断力を、筋肉の収縮で背骨を固定し防御できるからである[5]。



22日にそのラフプレーを行った当該選手が記者会見を行ったが、元関学のエースQBで元TBSのアナウンサー、現在はキャスター業とXリーグの「アサヒビールシルバースター」でヘッドコーチを務めている有馬隼人氏の「最初に反則をしたプレーで、(プレー終了を告げる)審判の笛は、聞こえていましたか?」という核心をつく質問に、当該選手から「(相手のQBがボールを)投げ終わっていたことには、気付いていました」との答えが返ってきたことから、故意な「悪質タックル」であったことは証明された[6](指示があったかどうかは未だ平行線のまま)。彼もまた「家来」から「子ども」へと催眠から覚醒したのだろう。しかし、いかなる理由があったにせよ、彼の行為はスポーツマンとして赦されるものではなく、本人もフットボールとは完全に決別を宣言している。彼の決断は正しいと思うが、そんな覚悟を決めた彼に戻って来てほしいと言ったコーチのデリカシーのない発言はクソだと思った。もし被害選手の怪我が後遺症の残るような重症だったとしても、同じことが言えたのか。

話は戻って、私が不可解に思ったのは審判の対応だ。なぜ一発退場にしなかったのか。サッカーであれば間違いなく一発レッドカードの反則だし、野球であれば「危険球」退場に相当する行為だ。先の炎上のきっかけとなった記事の投稿者は、「正直審判の方にとっても予想外のタイミングのタックルだったので、事態を把握するのが難しかったのかもしれません。」[3]と判定の妥当性を語っておられるが、動画を見る限り、明らかに審判は一連の流れを確認しているように見えるし、QBが倒された直後に関学のベンチから選手の何人かが抗議に飛び出している。とても「予想外のタイミング」「事態を把握するのが難しい」状況には思えないのだ。もしサッカーだったら、レッドカードを出さなかったこの審判に対して大炎上だったと思う。そして日大が反則選手をすぐに下げなかったのは論外だが、何故この時点で、関学のベンチは試合を止めてまでも正式に抗議しなかったのか。そこも疑問だ。このまま次の反則へと続く。

今度は交代した関学のQBを、当該選手は同様に“潰し”にかかる。少なくとも2回目の反則で審判は退場を命ずるべきだった。幸いに最初の危険タックルを受けた選手に後遺症の残るようなダメージはなかったようだが、もし彼の怪我が生死に関わるものだったり、試合を継続したことで交代した選手が重傷を負わされていたら、誰がその責任を取ったのだろう?特に関学アメフト部は、このような卑劣なプレーに対しては猛烈に抗議をすべく「悲劇の歴史」を背負っていたはず[7]。1回目でそうすべきだったと思うが、2回目の反則で試合放棄の行動をとってもおかしくなかったと思う。それくらい悪質だった。しかし試合は当該選手の3回目の反則まで続行される。他のフットボールの試合と比較しても異常な対応だと言わざるを得ない。

関学の記者会見もこの試合から10日以上も経った17日。もちろん、試合後に正式抗議はしていただろうし、その抗議に対して日大から誠意ある回答が得られなかったことで公式会見が開かれたのだと思うが、審判も他大学もアメフト業界に多大な影響力をもつ内田氏に相当遠慮していたのではないか。試合直後の関学・島内監督のコメントも「ご機嫌ななめ」程度の反応だったようだし[3]、そこも冒頭の、もし先の投稿がなかったら、ここまで世間で大騒ぎになっていなかったら…の危機感の背景だと思う。日大の選手が危険かつ執拗な反則行為を起こした経緯や原因を第三者の機関できちんと調査することはもちろんのこと、この試合を続けたプロセスや連盟と主催者側の安全対策にも問題はなかったのかを同時に検証できるか否かが、日大アメフト部のみならず、大学スポーツとしてのアメリカンフットボールの存続をも左右すると思う(※2)。

(※2)各大学は昨年から安全対策に積極的に取り組み、医療機関との連携や練習方法などを定期的に話し合う「監督会」を定期的に開いてきたそうだ。その「監督会」に内田前監督は一度も現れたことはなく、日大幹部は「日大には日大のやり方がある」と一部大学に対し、あからさまな不快感を示していたという[8]。

さて完全に日本中のヒールになった内田前監督と日大スタッフだが、問題は伝統あるアメフト部の存続だけでなく、大学の運営にも影響を及ぼしそうだ。大学もビジネスの視点は必要なので、企業のように公正で透明性の高い経営が求められる。ましてや少子化の時代、近い将来、留学生を大量に採らない限り学校経営が成り立たない斜陽産業なワケだ。だからちょっとした経営の舵取りのミスが、命取りにもなり兼ねない。にも関わらず、他人事のような厚顔無恥の態度に終始する日大関係者の様は、まるでここ最近のどこかのリーダーや組織の対応を見ているようだ。いやいや、うちのブラック企業よりまだましという人もいるかもしれないけれど…。

日大オフィシャルウォーター
出典:【日本大学事業部】 日本大学オフィシャルウォーターと特製バウムクーヘン

日大の事実上のナンバー2といわれる内田前監督は“株式会社“日大のいわば副社長。実は日大の現理事長の発案で、大学内には学校法人としての運営とは別に本当の株式会社が設立されている。㈱日本大学事業部。学生と教職員で10万人を抱える学校法人の福利厚生面の事業化を担う会社だ。当然、競争原理は働かないので収益力は高く、怪しい利権も生まれるだろう[9]。実際に70億ほど(2017)の売上に対して、利益は1億にも満たず、役員報酬へ流れているのではないかと財務内容にも疑問が出ているようだ[10]。その担当役員も兼任するのが内田氏だ。組織が不祥事を起こし、その責任を負う立場の人たちが不誠実な言い訳に終始する印象は最悪だし、様々な取材から彼らの嘘はバレている訳だからなんとも往生際が悪い。何よりも選手たちのモチベーションが萎えてしまっているようなので、学生たちが一番不幸だ。またどこかの芸能プロダクションのように、当事者だけの謝罪会見に任せ、トップ自らが表に出ない事務方の対応は、組織のリスクマネジメントとして最悪である(それでも芸能プロダクションの方は何ともないけどな)。

日本大学
出典:Welcome to Yoshida Lab.

このままでは日大のブランドは低下する一方で、来年の受験者数は激減するかもしれないし、企業の人事担当者が日大の新卒採用をためらうかもしれないぞ。普通の学生や卒業生に全く罪はないが、日大の危機管理学部卒はリスク要因と笑えない話になるかもしれない。企業経営の誤った方向性を正すには、社員自らが変革を起こすか、株主が声を上げるしかない。外野がぎゃーぎゃー騒いだところで、内部から変わらなければ何も変わらない。日大にとっての社員は学生や教職員たち、株主はさしずめ世の中にゴマンといる日大OBやOGたちだろう。卒業生の社長数ナンバー1大学は日大だそうだから[11]、社会への影響力を持つ彼らがもっと母校の危機のため、大学へモノ申してもいいのではないか。日大卒業生諸君、君たちの青春の“桜”が永遠に散ってもよいのか?!後輩たちをこれ以上泣かせてもよいのか。今こそ君らが力になる時なんじゃないのか。それとも君ら卒業生たちも腐れ切っているのか。



ただ世の中のほぼ100%の批判(私もそうなんが)に逆らって1%だけ前監督を擁護するならば、日大フェニックスがかつてのような常勝集団ではなくなった昨今、日本一が至上命令の伝統チームを率いる者の重圧は相当なものだったと想像される(巨人の監督みたいなもん)。その中で昨年は3年ぶりの学生日本一に返り咲いたのだから、指揮官としての功績は単純にスゴイとは思う。とりあえず選手たちも付いてきて力を発揮したワケだからね。それとも王座奪還の試合も反則まみれだったのだろうか?連覇のかかる今年はさらにプレッシャーが厳しかったはずで、そういう状況の中でパワハラまがいの指導もエスカレートしていったのだろう(昔から体育会系はこんなもんだとの声もある)。社長から理不尽なコミットメントを強いられ、その目標達成のためには手段を選ばず、不正に手を染めた東芝の管理職やその部下たちの悲劇にも重なってみえる。内田氏が「裸の王様」でコーチや加害選手が「家来」ならば、何かに憑りつかれたような異常ともいえる精神状態に彼らを追い込んだ真の悪党「布職人」は誰なのだろう?

田中英壽
田中英壽 日大理事長
出典:日本大学ホームページ

「日大×闇」で検索すると、そのヒントとなりそうなヤバいネタがわんさと出てくる。ここでは詳細割愛するが、日大のトップである強面の田中理事長が元アマチュア横綱で、何かとお騒がせだった相撲業界と関わりが深く、グローバルな利権の巣窟、日本オリンピック委員会(JOC)の副会長も歴任したと聞けば、なんとなく察しはつくと思う[9]。また、日大は私学助成金でも日本一[12]。一時は年間100億近く受けていたが、今は減額され80億ほどになっている[13]。それでも相当な額だ。当然大学の不祥事や法令違反があれば不交付や減額対象になるのだが(80億まで減らされたのもその理由から)、頑なに指導者の「指示」を否定するのもそういった背景があると指摘されている[14]。さらに、日大は話題になった「危機管理学部」や「スポーツ科学部」を2016年に開設しているが[15]、少子化しているのになぜ次々と大学や学部が新設されるのだろう?ここにも複雑な利権が絡む[16]。加計問題も同じ文脈の話だ。エンターテイメント的に加計だけ追求したって、何も本質は見えて来ない。今回の騒動の舞台であるスポーツや大学の業界を管轄統治しているのは文科省である。善人ぶってあちこちでご意見番になっている前川某氏も、その黒い文科省のトップを務めた人だ。氏は平然と面従腹背というが[17]、何をかいわんやである。彼もまたたくさんの「裸の王様」を創り上げた側の人なのだ。

加計学園獣医学部
学生さんはよう勉強して、いい獣医さんになってくれ
出典:岡山理科大学獣医学部ホームページ

そしてトドメは、裏社会とその危機管理学部との関係が深い警察組織との黒いつながりの噂[18]。恐らくこっちの闇が深すぎて大手マスコミも及び腰、決して本丸まで突っ込もうとは思わないのだろう。それが証拠に一連の報道では、不誠実でお粗末な大学の対応に対して、トップの理事長への批判や混乱の責任を問う声がほとんど出てこない。広報部やあの「司会者」がやり玉に上がるだけだ。先日ついに学長がまた無意味な会見を開いたが、私学のトップは学長への人事権も持つ理事長だからね。田中理事長は絶対に表には出ない腹積もりなのだろうし、誰も本丸を追及することなくいずれ収束するのだろう。下ネタスクープ取りに奔走する週刊誌の編集部も、くだらないネタ追っかけているヒマがあったら、命を賭けてこっちを取材してみたら?と言いたくなるが、そんなジャーナリストとしての矜持もない、こいつらも「布職人」たちだ。

[2018.5.29備忘録]
ただ質問すれば答えてくれるだろうと思ってはいけない

栗城史多
栗城史多
出典:栗城史多オフィシャルサイト

この騒動が起こっている最中、こちらに掻き消されて本来はもっと話題になったかもしれないスポーツ界の悲劇が、ひっそりとだがニュースになっていた。エベレスト登頂を目指していた登山家・栗城史多氏の遭難死の知らせ。私も「誰だっけ?」と最初思ったんだけど、2012年の挑戦でも登頂に失敗したあげく、両手指の9指を凍傷で失いながら、エベレスト単独無酸素登頂にチャレンジし続ける登山家として、メディアでも何度か取り上げられていた人物だと思い出した[19]。凍傷の話を聞いたときは、不慮の事故で1本ならまだしも9本ってどういうことやねん?と不思議に思った。TVで人気の企画、女性芸人が名だたる山々の登頂制覇に挑戦する番組を観ていてもわかるように、「冒険」といってもあらゆるリスクを想定し、我々素人には信じられないような時間とおカネをかけて用意周到に準備を行い、時には途中で断念する勇気も必要なのが、プロの登山家のマインドセット(心構え)だと思っていた。だから防寒具も最新技術のものを使っているはずで、ほぼ全指を失うことが理解できなかったんだ。それにこのハンディでどうやって単独登頂を目指すのだろうと。これだけでなく、彼の登山家としての技量や登山スタイルには各方面から疑問や批判が出されていた[20]。一方で彼の人柄なのか、応援したり心配する人たちもたくさんいた。孤高の先達、三浦雄一郎さんや野口健さんも彼に助言をしていたようだけど聞く耳を持たなかったみたい。しかし、そんな不安をよそに彼に近づくよからぬ人も多かったのだろう。彼の死を美談に「映画化」を目論む浅ましい輩もきっと出てくる。彼もまた、心なき「布職人」たちに利用された悲しき「裸の王様」だったように思える[21]。

最後に、ある意味一連の騒動の中で個人的に一番後味の悪い印象を抱いた記事を紹介する。医者としてよりCMで有名な“高須クリニック!”院長が、謝罪会見をした当該選手について「高須グループにほしい人材です」と語ったとか。さらに彼の友人でもあり日大OBの「日本BOATRACE振興会・小高会長が、正直者の選手採用を高須グループと争うってさ」とつぶやき、同会長も「ボートレース江戸川関東興業で欲しいです」と名乗りを上げたという[22]。これって応援じゃなくて、単なる自分達の宣伝じゃねえかってね。彼らは選手を客寄せパンダにしたいだけさ。世間の声も「就職先決まって良かったー」ってコトの発端はどこにいっちまったんだ?正直に謝罪したからといって、加害選手のスポーツマンとしての罪が消えたワケではないし(それは本人が一番わかっている)、同時に彼は心に大きな傷を負ったのだから、まだ問題が何も解決していない中で、これらの発言は無責任で無神経だと思う。こういう人たちもまた「布職人」側の心理だ。小悪党だがね。しかも黙って手を差し伸べてあげるべきOBからの発言だから、日大は心底腐ってしまったのだろうか。


医師としてどういう理念を持ってはんのやろ?
参考:高須クリニック、「意味不明」と話題のCM、その狙いと秘密とは?高須院長に聞いた

このクソ騒動、スルーしようかと思っていたけど、やっぱり長々書いちゃった。一体何が起こっているのか、自分なりに整理してみたかったんだ。武井壮さんが「スポーツ界に潜んでいる闇」とツイートしていたが、こうして見てみると、スポーツ界どころか結果的に日本全体の闇や宿痾(治せない病気)をあぶり出している。“日本”大学だけにね。これを機会に我々はもっと本質にせまって、声を上げていかなければとは思うのだが、今の日本人の「熱しやすく冷めやすい」「木をみて森をみず」なものの見方では悲観論しか浮かんでこない。大人のご都合主義で、まことに不憫なのは未来ある学生たちである。彼らの不満が悪い方向に爆発しなければよいがと心配している。

ちなみに私が年長さん時代、「裸の王さま」で演じた役はこの「布職人」だった。今も幾多の利権うごめく業界に身を投じている。

[2018.5.29備忘録]
なぜ日大は炎上したのか? 原因は「オレはそんなこと言っていないおじさん」の存在

はだかの王さま3
「布職人」は誰だ?
『はだかの王さま』(バージニア・リーバートン版)より



[参考・引用]
[1]「裸の王様」の教訓を改めて考える、ACT CAT CLUB、2014年2月20日、
http://actcatclub.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-c87d.html
[2]京大ギャングスターズ、Wikipedia、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA
[3]関学戦での日大フェニックスDLによるレイトヒット&アンスポ(暴力行為)とその対応について、RED ZONE、2018年5月7日、
http://qboekendorp.hatenablog.com/entry/nichidai-unspo/
[4]映画「コンカッション」に見る、米国人気スポーツのリスクと対策、小座野容斉、毎日新聞、2016年11月10日、
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20161109/med/00m/010/010000c
[5]むちうち症―我が闘争の記録―、世界で初めてむち打ち症の原因を解明する、田村整形外科ホームページ、
http://www.tamuraseikeigeka.jp/sub4.htm
[6]「審判の笛は聞こえていたか」 日大選手会見、元関学QB有馬隼人の「重い質問」、J-CASTニュース、2018年5月22日、
https://www.j-cast.com/2018/05/22329295.html?p=all
[7]関学アメフト部「悲劇の歴史」を繰り返すな、卑劣なプレーは永久追放を、竹井善昭、DIAMOND online、2018年5月17日、
https://diamond.jp/articles/-/170239
[8]日大は大学アメフト界で“異質”な存在だった…記者が分析、スポーツ報知、2018年5月23日、
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/hochi/sports/20180522-134-OHT1T50231
[9]日大アメフト部OBたちが決死の覚悟で守ろうとしているもの、伊藤博敏、現代ビジネス、2018年5月24日、
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55796
[10]【日大の闇】「株式会社日本大学事業部」が、アメフト部・内田前監督や学長に役員報酬、Net IB News、2018年5月24日、
http://www.data-max.co.jp/300524_dm1777_n/
[11]2016年「全国社長の出身大学」調査、東京商工リサーチ、2017年10月10日、
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20171010_07.html
[12]私大の補助金交付、日大が最高額…嘉悦大ほか4校で減額、ReseMom.com、2016年3月11日、
https://resemom.jp/article/2016/03/11/30290.html
[13]「入学定員超過」日大商学部の補助金没収、FACTA ONLINE、2018年5月号、
https://facta.co.jp/article/201805040.html
[14]スポーツ史上まれな不祥事だ、日本経済新聞社説、2018年5月24日、
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO30885760T20C18A5EA1000/
[15]新学部開設~危機管理学部・スポーツ科学部の開設で、新しい学部教育に取り組む~、日本大学創立130周年記念サイト、
http://www.nihon-u.ac.jp/130th/memorial/undergraduates/
[16]学部新設や定員はなぜ「利権」になるのか 加計学園問題を機に考え直すべきこと、磯山友幸、日経ビジネスOMLINE、2017年7月7日、
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/238117/070600054/
[17]前川喜平氏の座右の銘は「面従腹背」…それが文教行政トップのセリフか、産経抄、産経ニュース、2017年6月3日、
https://www.sankei.com/column/news/170603/clm1706030003-n1.html
[18]内田前監督を守る“日本大学のドン”の闇社会、警察人脈…山口組、許永中から元警察庁長官まで、LITERA、2018年5月25日、
http://lite-ra.com/2018/05/post-4031.html
[19]栗城史多(登山家)「凍傷で指9本切断。だからエベレストを目指す」、「フライデー」2013年1月4日号、2013年1月2日、
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34480
[20]栗城史多氏の無謀なエベレスト登山計画はセルフ・ハンディキャッピングでは?、Noblesse Oblige 2nd、2015年9月27日、
https://igcn.hateblo.jp/entry/2015/09/27/163525
[21]登山家・栗城史多さんを「無謀な死」に追い込んだ、取り巻きの罪、臼北信行、ITmediaビジネスONLINE、2018年5月25日、
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1805/25/news026.html
[22]高須院長 日大加害選手「ほしい」 ボートレース振興会会長も獲得に名乗り、デイリースポーツ、2018年5月23日、
https://www.daily.co.jp/gossip/2018/05/23/0011286039.shtml
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[ 2018/05/27 20:54 ] bookshelves/本棚 | TB(0) | CM(0)

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