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楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためだけじゃないクルマ絵本ライブラリー

害車?

Posted by papayoyo on   2 comments   0 trackback

Roman Holiday
出典:Pinterest

ちょうど2ヶ月くらい前のことだ。いつもとちょっと違う時間帯に、横須賀市内のいつもの通勤路で信号待ちをしていたときのこと。狭い商店街の通りだったのでちょっと嫌な予感はしていたのだが、いつものように路肩を原チャリが何台もすり抜けて行く。すると、数台目のバイクがコツンとドアミラーに当てやがった。そのアホはそのまま知らん顔で逃走である。年度末の繁忙期でこっちもイライラしていたから、「◎△$♪×¥●&%#?ー!」とわけのわからん言葉でわめき散らした(ドライブレコーダーにはしっかり録音されておるがな^^;)。


すり抜けバイク3
当て逃げしたクソ野郎

このブログでも何度か書いているが、二輪、特に原チャリのマナーの悪さは、特に最近、日に日に酷くなっているような気がしている。もちろん四輪にも酷いのはいるけれど、小回りの利くバイクは物理的に走行可能な領域が広いだけに、その行動はもはやちょっとした犯罪レベルだ。四輪のみならず、歩行者や自転車に対しても危険な行為の数々。

危険行為1
危険行為2-1
こういう行為がまかり通っていいのか
危険行為2-2
一歩間違えば、歩行者や自転車を巻き込む重大事故に

これは別の場所での渋滞シーンだが、すり抜けができないもんだから、なんら悪びれる様子もなく平然と歩道を走行する輩である。それも1台じゃない。歩道に乗り上げる瞬間、ちょうど手前から歩道を走ってきた自転車(これもまずいんだが)と接触しそうになっている。

こっちは地元のスーパーで買い物を済ませ、駐車場から出ようとしたときのこと。スーパーの出口は人やクルマの往来の激しい幹線道路沿いにあるので、このように警備員が二人体制で安全統制を行っており、四輪は必ず一旦停止をさせられ、指示があるまで道路に出られない。

スーパーで1

そんなときに、アホな二人乗りのカップルバイクが、統制を完全無視して道路に出ようとしているシーンだ。歩道に入る手前で、左右の安全確認をしている様子もない。

スーパーで2

そんな連中を呆れて見ていると、今度は道路から入ってくるバイクだ。ここは出口専用なのだが…。統制員も全く静止をしない。彼らは何の役に立っているのだろう?

スーパーで3
バイクはローカルルールを守らなくてもよいらしい

神奈川県民や横須賀市民特有のお恥ずかしい民度なのか(神奈川県警の評判もあまりよくないしね)、他のエリアも似たような状況なのかはわからないが、法律上はどうなのだろう?まず、「すり抜け」という言葉は法規上存在せず、最も近い行為が「追い越し」とか「追い抜き」ということになるようだ[1]。法規できちんと違法行為を定義していないから、警察もちゃんと取り締まれないし、迷惑行為も横行しているんじゃないか。現行法上、同一車線上で走っている車両を左から追い越し、追い抜く行為は違反。認められているのは右側からの追い越し、追い抜きだけである。だから、毎朝の通勤時のありふれた光景、渋滞で四輪がノロノロ運転をしているときに、左側からバイクがバンバン追い抜いて行く行為は全て違反ということになる。警察さん、毎朝一網打尽で取り締まって下さい。違反金徴収で行政が潤います。

すり抜けバイク1
すり抜けバイク2
すり抜けバイク4
次から次へと路側帯から追い抜いていくバイクたち

すり抜けバイク5
前車の動きに注意が向く発進時に追い抜かれる行為がある意味一番怖い

じゃあ、今回私が当て逃げされた時のように、信号待ちの車両に対する場合はどうなのだろう?この場合も右側からの追い越ししかダメ。路側帯を踏まなければ、左側からの追い抜きはOKという解釈もあるようだが、今回の場合は完全に路側帯走行をしているので、そもそも左側を“すり抜けて”行ったバイクたちは全員法令違反である[2]。合法な右からの追い越しでもよくあるのが、先頭で信号待ちをしている時に、右側から自車の前に出てくるウザいバイク。ほとんどの場合、停止線を越えて抜いて来るので、これも完全に違反だ。完全歩車分離道での歩道走行は論外である。

四輪乗りとして普段から不満に思っているのは、警察も先の統制員も、二輪に対しては非常に甘い気がするのだ。前述のように現行法の定義が曖昧な部分もあるようだし、ゆえに解釈も人によって異なるということが、迷惑走行の横行を許しているのだと思う。二輪を取り締まる警察もほとんど白バイ隊だろうから、いわゆるバイク乗りという意味では身内。身内には甘いということなのだろうか。(警察さんからのご見解・ご意見を是非伺いたい)

ところで二輪の国内販売台数が、小型の原付バイクを中心に減少に歯止めがかからないそうだ[3]。年配の人にはノスタルジックなホンダ・モンキーの生産終了も記憶に新しいが、かつて「HY戦争」といわれたくらい熾烈な二輪乱売合戦を繰り広げていたホンダとヤマハが2016年に業務提携を発表、ヤマハが50cc以下の原付一種、いわゆる「原チャリ」の生産を止め、ホンダからのOEM供給を受けるという驚愕のニュースから、この問題の深刻度がみてとれる[4][5]。

原チャリの販売台数推移
原チャリの販売台数推移[4]:これは酷すぎる.もはや市場として成立していないレベル.

背景には四輪同様に世界的な環境問題も影響している。国内の二輪排ガス規制が、欧州で2020年に適用される「EURO5」と同等の厳しい規制値に引き上げられると発表されたからだ[6]。自動車もそうだが規制対応には莫大な開発コストが必要になる。ただでさえ単価の安い二輪車の価格に、コストアップ分を上乗せすることは相当厳しい。しかも「EURO5」では排気量によるクラス分けは撤廃され一律規制になるので、排気量の小さいバイクが一番影響を受ける。だから排気量の小さい、低価格帯の小型バイク生産は止め、中・大型や電動車にメーカーは資源集中するしかないのだ。小型バイクの世界標準が125ccの中で[7]、日本特有の原チャリは完全にガラパゴス化しており、東京五輪までに国内市場から消え去るのは確実だろう。それでも客離れは二輪市場全体に及ぶようで、各社はバイク・ノスタルジーに耽るオッサン以外にも、女性や若者をターゲットに、中・大型バイクの訴求に必死なのだそうだ。

上記のようなバイクのマナーの悪さを感じているのは私だけはないと思う。バイクや原チャリ乗りの方には大変失礼なことと承知でいうが、マナーだけでなく、お世辞にも洒落た”いでたち”のライダー(主にスクーター乗り)にはほとんど出会ったことがないし、両足をおっぴろげたり、足をぶらぶらさせたりと正直品のよろしくない乗り方も気になる(二輪は完全オープンだし不安定な車両なので、服装や運転姿勢は見た目だけでなく、安全上も非常に重要なのだ)。彼らをダサい・カッコ悪いと思っている人も多いんじゃないだろうか。インスタ映えのようにイメージを気にするいまどきの女性や若者にとっては、特にバイクは敬遠の対象なのではないかと。ィギュアスケーターの荒川静香さんのようにカッコいい女性大型乗りもいらっしゃるのだけどね。



もちろん全ての二輪ユーザーがそうだとは言っていないし、四輪だってオラオラ系は十分に引かれるだろう。ただ、僕らがガキの頃から、バイク=暴走族というステレオタイプの捉え方だったし、暴走族が下火になっても、今回のように原チャリユーザーに対する悪い印象が付いてしまっているのかもしれない。だから、原チャリに乗ることが、もはやVespaに乗ったグレゴリー・ペックとオードリー・ヘップバーンのようなオシャレではなくなったコトが、皆が敬遠し始めた一番の理由だと思えた。二輪市場の低迷は地球環境や産業構造だけの問題ではなく、商品そのものの魅力やそれを使っている人に対する共感や憧れがなくなったということ。また、前述のマナーや法令違反に対して、何ら対策を講じてこなかった製造者側の企業責任に対しても不満があるのではないか。警察に対してもね。

ヘップバーンとベスパ
ヘップバーンとベスパ
出典:wall4wishes.com
the Vespa “Farobasso”
The Vespa “Farobasso”
出典:ITALIAN WAYS

皆が気持ちよく感じて、便利で環境に優しくてカッコよくてオシャレな道具であれば、バイクだって原チャリだってきっと生き残ると思うんだ。学生時代に悩んだ挙句、結局二輪免許を取らなかった私は、友人の運転するバイクの後ろに乗せてもらったときに受けたあの疾風の心地よさがまだ忘れられずにいる。

愛車の被害状況
愛車の被害状況(結果的に軽傷でした)



[参考・引用]
[1]【ライダーの疑問】すり抜けってどうなの?警察官に聞いてみた、MotoBe、2016年11月29日、
http://moto-be.com/surinuke
[2]バイクでの路肩走行(路側帯走行)は違反?、グーバイク、2017年4月12日、
http://www.goobike.com/magazine/ride/rule/8/
[3]バイクメーカー、テコ入れに躍起 販売台数減少で、毎日新聞、2018年4月4日、
https://mainichi.jp/articles/20180404/k00/00m/020/197000c
[4]「原チャリ」も滅びゆく日本のガラパゴスか、規制強化で存続難しく、堀江政嗣、延広絵美、ケビン・バックランド、Bloomberg、2017年7月31日、
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-07-30/ORIY2V6KLVR401
[5]宿敵・ホンダとヤマハが手を組むバイク産業の落日、片山修、YOMIURI ONLINE、2016年11月29日、
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20161128-OYT8T50085.html
[6]二輪車の排ガス規制、20年に欧州並みに強化-環境省が法令整備へ、延広絵美、Bloomberg、2017年6月1日、
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-06-01/OQUG8M6KLVR601
[7]原付免許が廃止になる!??? 絶滅危惧種「原チャリ」の行く末【クルマの達人になる】、ベストカーWeb、2017年6月7日、
https://bestcarweb.jp/news/business/1540
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Comment

つかりこ says... "こんちはー"
バイクの衰退、これについては、
Y社のマーケティングやプロモーションに絡んでいたことがあるので、
ちょっとだけ知っているんですよ。

理由の第一は、若者の趣味が大きくシフトしてしまったことですね。
昔の若者は、ギター(音楽)だ、バイクだ車だ、コンパだ、映画だ・・・
なんて感じだったでしょ?
これがいまでは、流行というか潮流として、
スマホ、ゲーム、PCにシフトしてしまっているんですよ。
若者が使える趣味・交遊費における割合が、
電子デバイスに主役をとられてしまっているとのことです。
もちろん、日本の景気が昔より悪くなってしまっているのも原因でしょうが。
フツーの若者の場合、月3万も4万も、確実にスマホやPCなどのハード代や
通信費、ゲーム代などにとられれば、バイクなどに乗る予算がないんですね。
いまのヤングがあまり飲みに行かないとか、マージャンしないとか、
友達や彼女とドライブしない(=車の免許をとりに行かない、車を買わない)
とか、街へデートに行かない、行ってもをワリカンとかいうのは、
そこに大きな理由の一つがあるのだそうです。
元々、趣味性の高いバイクは、スマホ、ゲームなどの電子機器人気に負けた
ということですね。
だから、バイクは趣味に使えるお金をたくさん持っている人の趣味になって
しまって、原付みたいなちまちまではなくて、大型バイクに乗っている
ということになっているようです。
(おっさんのノスタルジーもあるのかもしれませんが)

第二の理由は、駐車違反の取り締まりが格段に厳しくなったことのようです。
ちょっと出かけるのに乗って行って、ちょいの間路肩や歩道の上に停めとく
だけで、すぐに捕まるようになっちゃったんですね。
もちろん、それは元々道交法違反ですので、当たり前の取り締まりなのですが、
そういう手軽さがなくなった、罰金をしょっちゅう払わせられることになった。
そもそも、よく考えると道交法を犯さずにバイクを停められる場所って
街中にほとんどないんですよね。
駐車場だって、バイクが停められるところなどほとんどないんです。
だから、バカバカしくなってバイクになど乗らなくなったということです。

もう一つは、おっしゃる通り、エコ問題ですね。
車だってものすごく多いのに、バイクまで排気ガスを出さなくたって
いいだろうという気分が大いに漂っているのだと思います。
そういう風潮の中、排気ガスの汚い2ストエンジンの廃止も大きかった
んだと思います。
バイクの場合、2ストのピーキーなエンジン特性は、
レースなどの世界では欠かせないもので、
スポーツ志向のバイク乗りにはたまらない魅力なのです。
それの廃止でバイクの魅力も人気もガタ落ちしたということだそうです。

いまは、あのY社H社でも、250cc未満の市販バイクの販売の主流は、
東南アジア・東アジアになってしまっています。(大型は北米)
日本以外のアジアではバイクの趣味性は低くて、
若者や、車までは手が出ない所得層の足として利用されているのが
主だそうです。
だから、ビッグスクーターのような形のものが主流。
もちろん、日本でも仕事に欠かせない人もいます。

たしかに、原付は1種でも2種でも、マナーの悪い人が多いですよね。
これは、原付にだけ適用されている道交法を変えるか、
125cc未満つまり原付を廃止しないと良くならないのではないかと思います。
だって、路肩から50cmあたりを時速30km以内のスピードで走らなきゃ
ならないんですよ。
もうそれだけで、自動車の道交法で言えば違反をしているようもんです。(笑)
ちょろちょろ、邪魔くさくて迷惑ですよねぇ。
しかも、教習所でも試験場でも、「バイクは事故が起こればほとんど
被害者になる。だから、危険を避けることを第一にした乗り方をしましょう」
って教えるんですよ。
たとえば、信号待ちなどで道の左に停止している時に、
車がやってきて横に並んで路肩と車に挟まれるような状況になった場合、
そのまま前に進んで信号の停止線より前に出てもいいから
車の運転手の目に入るところまで前に出ましょうなんて教えています。
これは、「危険を避けるためやむを得ない」という道交法に則った教示ですが、
車の左横のすり抜けを積極的に推奨しているようなものですよね。
だから、二輪はみんな車の左横をすり抜けるんですよ。
つまり、原付や自転車は、「日本の道があまり混雑していない昔の、
時代遅れな乗り物」になってしまったということですよね。
だから、道交法を変えるか、もう廃止してしまうかほかないのではないか
と思うんです。

たまに街を自転車で走ると気付きますが、自転車も同じです。
でも、自転車(軽車両なのに)は歩道を走ってもいい
という方向へ進みつつありますよね。
それにつれ、道交法的な処罰も厳しくなってきていますが。
2018.05.18 19:01 | URL | #- [edit]
papayoyo says... "Re: こんちはー"

つかりこさん
貴重な情報ありがとうございます!
今日も帰宅時にヒヤリとしたすり抜けをやられました。そしてまたいつものように、どうしてバイクはどいつもこいつも先頭に出て停止線を越えて停止するのだろう?と思うような場面に何度も遭遇しましたが、教習所でそう教えられるのですね。
バイクはもはや購買の対象ではなくなりそうですが、4輪も売れなくなるのは時間の問題でしょう。
大きく高くなりすぎて、車検費用や税金、駐車場代などランニングコストもバカにならない。200万の自家用車1台を所有するのに800万のコストがかかると聞いたことがありますが、そのコストがスマホやPCなどのハード代や通信費、ゲーム代に置き換わっているということですね。いずれ4輪も所有からリース、シェアリング、そしてバスやタクシーのように「乗せてもらう」だけの存在に移行していくのでしょう。自動化です。
2018.05.19 01:15 | URL | #- [edit]

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