醤油さし
出典:wazawaza

醤油さしってどんなもの使ってます?切れが悪いとか、逆に出過ぎて量を調整しずらいとか、そして液だれの問題。しかし、これらを解決してくれる醤油さしとなかなか出会えないのが一番の悩みじゃないだろうか。日本人にとって最も使う頻度の高い食の道具にも関わらず。ネットでもいろいろ紹介されていて、我が家でもそこに紹介されている幾つかの商品を使ってきた。でもやっぱりこれ!といったものにまだ巡り合えていないんだよね。

醤油さしの最強おすすめランキング10選【液だれしない!】

他にも似たようなおすすめランキングが記事になっているけど、紹介されているものはだいたい同じものだ。上記で10位にランキングされている『白山陶器 G型しょうゆさし』は、かつて我が家の食卓にも上がっていた。飽きのこないシンプルな和デザインで、1958年以来の超ロングセラー。子どもの頃にもちゃぶ台にあったような懐かしいデザインだけでなく、「注ぐ」という機能については使い勝手も良かったと記憶しているが、この記事にも書かれているように、難点は乾燥すると注ぎ口に醤油が詰まることがあること。そしてこの注ぎ口が洗いにくいことだ。陶器製なので詰まっていることが外からもわかりにくい。

白山陶器 G型しょうゆさし
出典:ZUTTO



まだ購入したことはないけれど、個人的に気になっているのは、見た目も命名もこれぞ、『THE(←これがブランド名)醤油さし』。ユーザー評価も非常に高いが、値段が3,500円する。これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれだろう。一生ものと考えれば非常に安い買い物だと思うが、一生ものに値するかどうかは使ってみないとわからないし、美しいプロダクトデザインなのだけど、口が小さく底が深いのが「洗う」という点でちょっと気になる。

THE 醤油さし
出典:THE


THE 醤油差し / Dripless Soy Sauce Cruet 01 from PRODUCT DESIGN CENTER on Vimeo.





スプレー式は、食というある意味日常生活の中で最も大切でデリケートな行為に使う道具として、別な行為を連想させるものなので、少なくとも我が家では論外。だって、食事中にこれを使っている所作や醤油の出方がそもそも美しくないでしょ。どんなにデザインが美しくても購入対象としてはあり得ない。

で、最近まで使っていたのが、上記のランキングでも1位を獲得していた『レック DELIプッシュ式しょうゆ差し』。プッシュ式なので液ダレもせず、量も調整しやすかった。値段も400円弱なのでコスパも良い。ただ偉そうに語ったものの、スプレー式とまではいわないが使っている姿は若干美しくないかも。しかし、この醤油さしも最強ではなかった。プッシュ式機能の鍵となるシリコンゴム製の蓋の経年劣化が早く、醤油がとんでもない方向に注がれるようになった。やはり安いものはそれなりである。それで妻から、「何か良さげな醤油さしを探して注文してよ」と頼まれていた。

レック DELIプッシュ式しょうゆ差し
出典:Amazon



ネットで検索しても似たようなランキングしか出て来なくて、Amazonの評価ランキング順に並べても目新しいものが見つからない。しかし、まだネット住民もあまり気づいていない良品があるはずだと、暇を見つけては調査を続けた。そんな中で、よくあるおすすめ記事には登場しないものの、数は少ないながら高評価の醤油さしが網に引っかかった。それが『KEYUCA cotora しょうゆ差し』。値段も700円弱と手頃で、商品紹介を読む限り、蓋はゴム製ではなさそうだし、求める機能は全て満たしていた。Amazonでも引っかからないため、これは未開の品だとネット注文したのだ。

KEYUCA cotora しょうゆ差し
出典:KEYUCA

注文した翌日、早めにGWに突入した私は、一人東京へ出かけた。九段下にある昭和館の特別企画展「希望を追いかけて~フロリダ州立大学所蔵写真展~」を観に行きたかったからだ。戦後間もなく、GHQの天然資源局野性動物課長として日本に滞在した鳥類学者オリバー・L・オースティンJr.が、全国各地で撮影したカラー写真1,000点のうち70点を展示するという企画。なによりも興味を抱いたのはそれが戦後直後の鮮明なカラー写真であること。破壊され憔悴しきった日本の姿がそこにあると思いきや、写真の中の日本人の誰もが生き生きとした顔をしていて、下北沢商店街の町並みなんて現在とあまり変わりなく活気に満ちていたことに驚いた。戦前、東中野に住んでいた父の家族は東京大空襲で焼け出されたと聞いていたので、下北沢方面も空襲の被害にあったものと思い込んでいたからだ。でも解説を読むと、下北は「奇跡的に焼け残ったまち」だったそうだ。もちろん様変わりした町並みの方が多いけどね。企画展は5月6日まで。もっと詳細を見たい場合は、フロリダ州立大学のホームページへ。

戦後の下北沢
下北沢商店街(1946-1949)
戦後の表参道と同潤会アパート
表参道と同潤会青山アパート(1946-1949)
出典:The Oliver L. Austin Photographic Collection

ここから神保町に出て、「南海キッチン」で久々のカツカレーを食し、本屋を何件かハシゴした後に、その日のもう一つの目的のため湯島へ移動。ネット検索でもう一つ気になっていた醤油さしを販売する「木村硝子店」の直営店があるからだ。その醤油さしが『木村硝子店 テーブルソイソース』。見た目は先の『THE 醤油さし』を小ぶりにした感じでこちらも美しい。デザイン事務所Luftのデザイナー・桶田千夏子さんが手がけたプロダクトで、口もより広く、底も指が届く範囲なので洗いやすい。容量は少ないが、毎回使う量だけ入れて使い切った方が、醤油の風味を損なわないためには理想である。動画を見る限り、とても切れがよさそうで液だれもしていない。これは現物を確かめる価値がありそうだと、直営店を訪れたのだ。

木村硝子店 テーブルソイソース
出典:趣佳





唯一の弱点といえるのが、蓋にパッキンを使用していないので、注ぐときに指で押さえていないと落ちる可能性があるということ。もちろん店内では、水を満たした醤油さしでお試しが出来る。動画を見ると蓋を持つ指が少しぎこちなさそうだったが、実際に使ってみると手のひらに収まるサイズで、蓋を持つ指の位置も自然と決まる。切れもいい、液だれもしていない。これはいい。値段はKEYUCAとTHE醤油さしの中間の1,944円。色々勉強するには投資も必要と即買いをした。他にも個性的なガラス食器を扱っていて、今後もちょっと“使える”と思えるお店だった。テーブルソイソースも使い勝手がよければ、ソースやオリーブオイルなど他の液体調味料にも使えそうだしね。

木村硝子店(湯島直営店)
木村硝子店(湯島直営店)

先に注文したKEYUCAの醤油さしがなかなか届かなかったので、今はこのテーブルソイソースを使っている。家族の間では、いつもボーッとしている姉さんが、蓋を押さえずに落としそうと少し心配している。今朝は卵かけごはんにして、これで醤油を注いでみた。切れよし、液だれなし。果たして我が家の一生ものになるか、KEYUCAに後継を譲ることになるのか。しばらく様子見である。

朝食
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